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先行掘削について
表層が固くて貫入できないっ!!
調査敷地の表層が固く、ロッドが貫入できずに(貫入不能層)地盤調査が続行できない場合があります。十分な試験を行うためにはロッドを1m以上貫入させる必要がありますので、表層で高止まりの場合は対策が必要です。
ロッドに打撃を加えて貫入不能層を打ち抜くケースもありますが、打撃でも抜けない時は先行掘削を行い貫入不能層を抜けた深度より調査を行います。
表層貫入できない状況の原因は様々ですが、簡易的な表層改良をしているケースや、古い造成地で表面が踏み固められているケースがあります。
前者は新規造成宅地などに見られ、後者は造成後に駐車場等に利用していた場合などに見られます。
一枚目の写真は前者のケース。掘削した土に特殊な溶液をふりかけると紫色に変色します。二枚目の写真は後者のケースなのですが・・・この宅地は結構固く、ドリルビットが食い込んで抜けなくなってしまいました(゜д゜;)・・・。予備のドリルビットで周囲を掘削して、なんとか無事に抜き取る事ができました(^^)。
三枚目は、また別の宅地での状況です。
このように表層が貫入不能層の場合、先行掘削を行い確実な状況での正確な地盤調査を行っています。